新年にあたり 区政報告Vol.17
葛西地域の皆様、本年もよろしくお願いします。昨年は6月に参議院選挙が行われ、7月には前都知事の辞任に伴う都知事選挙が急きょ行われるなど大きな選挙が続く一年となりました。また、本年は衆議院の解散による総選挙の実施も囁かれ、7月には都議会議員選挙を迎える事になります。『選挙ばかりで疲れてしまう』と言う声も聞かれますが、私たちの生活は政治と直結しその政治を変える事が出来るのは選挙しかありません。また、政治家による不祥事も後を絶ちませんが、そんな政治家達も私たち有権者が選挙で選んだからこそ誕生しているのです。政治家を入れ替え政治を刷新していく、それができるのも選挙であり有権者の一票に違いないのです。政治を諦めず投票にいきましょう!
昨年も区民の皆様からたくさんのご意見やご要望を頂き、区民生活向上のため区政へ届けてきました。本年もこの葛西地区を中心に活動していますので本年も気軽にご連絡をください。
平成28年に取り組んだ活動の一部を報告します!
●2㎝の仕事に励む
自転車に乗っていると、車道と歩道の間にある段差に怖さを感じる事があります。地域の方々からも、この段差で転んでしまいケガをしたという話も聞きます。そもそも2~5㎝の段差は水はけをよくするための勾配都合や、白杖(白いつえ)を使用する際に車道と歩道の境目を分かりやすくするために国の方針として設置されたものです。
江戸川区役所では、この方針に従いながらも区道を中心として危険な箇所については『段差ゼロ』の工事を進めてきました。私も、未だに残るこの段差について皆様のお声に基づき区役所と協力しながら解消に努めています。
左:段差あり(国道を中心に葛西でも見られます)
右:段差なし(区道を中心に解消されています)
*江戸川区役所は視覚障がい者団体と協議を重ね、点字ブロックの設置により段差が不要である事を確認しています。
●『異臭』は六価クロムではなかった
現在も残る南葛西地区の異臭は、六価クロムが原因でない事を区役所も認識しています。『異臭とは?』と思われる方、南葛西の堀江団地周辺で感じられるタイヤを焦がしたような臭いの事です。この問題は40年程前の埋め立て事業の際に行われた不法投棄が原因と考えられています。私はこの問題を区議会で取り上げ調査と対策を要望し、区は29年に調査と対策を行う準備を進める事になりました。
【南葛西異臭の経緯】
昭和43年頃 |
産業廃棄物の不法投棄が問題化した |
昭和50年代 |
堀江土地区画整理組合により区画整理事業が始まる |
昭和51年 |
堀江団地入居が始まると同時に悪臭が問題となり雨水桝などに臭気止め対策が取られた |
平成に入り |
複数のマンション建設現場で地下水の悪臭が問題となり下水道局・東京都・JKKがそれぞれに対策をとってきた |
平成15年頃 |
都の環境局が大気調査を行っている |
*この問題の詳細は、ます秀行のブログをご覧ください。
●2,000円の罰則を設ける改正案
平成23年の区議会で議決された「江戸川区歩行喫煙及びポイ捨ての防止等による条例」は施行から5年を迎えました。しかし、区役所による啓発活動も及ばず駅前を中心とする環境は未だに改善されていません。受動喫煙防止の流れが加速する中、本区でも歩きタバコ撲滅に向けた次の一手が欠かせないところです。そこで、他区の取組みを例に、現行の条例に2,000円過料の罰則を設ける改正案を議会に提案しています。
●区民ファーストの実現!条例案に反対!
小池都知事は都民ファーストを掲げ、行政情報についても徹底した公開の方針を示しています。時代の流れとも言えるこの流れに反し、江戸川区は情報公開を後退させる条例改正を進めているのです。この問題は大手の新聞社にも多数取り上げられ、全国の自治体でも珍しい例として扱われました。議会で私たちは反対票を投じ、反対討論まで行いましたが賛成多数で可決されています。
●インド人との街づくり
日本一インド人が多い町『西葛西』でインド人との街づくりを進めるべく社団法人を設立し3年目を迎えました。カレーをはじめとする食文化や、クリケット(インドの人気スポーツ)やヨガ、インド数学、などの普及に努めています。詳しくはホームページをご覧ください。
●第二葛西小学校の不適切工事追及
27年から28年にかけて取り組んだこの問題ですが、追及していくうちに辿り着いた原因は入札制度でした。江戸川区の小中学校改修工事は、『区内業者優先』制度が採用されています。私はこれが入札制度から競争性・公平性を奪い慣れ合いの結果をもたらしていると考えています。
連絡先
桝 秀行事務所
江戸川区南葛西4-21-3-402 03-6662-7890